大阪市北区に事務所をかまえる社会保険労務士、東野りつ子さんにインタビューしました。
 メキキの中心者の一人として関西狭しと駆ける東野さんをとりまく人々の熱き思いが、現在の東野さんを社会貢献へと奮い立たせる原動力となっているようです。

(インタビューと文:玉木文憲)

   
■私は年金の専門家

・・・東野さんが社会保険労務士として活躍なさるフィールドは?

 公的年金・企業年金を中心とした年金関連の相談業務(コンサルティング)が大半を占めます。雇用の流動化、実力主義賃金制度の導入、パートタイマーの増加、就業年齢の高齢化等、働く環境は刻々と変化しています。
 企業年金の代表選手である厚生年金基金の破綻が相次ぐなか、退職金制度をどのように改革していくのか?
 確定拠出年金(いわゆる日本版401K)に移行するのか、はたまた確定給付企業年金か、中小企業退職金共済か・・・。積立金不足の問題もあり、経営者にとっては頭の痛い問題山積です。

 
・・・社会保険労務士のお仕事としては変り種なのでは?

 たしかに社会保険労務士の中でも、年金を得意としている方は少ないようです。これからは年金だけで老後の生活を支えていくことは困難な時代だといえるでしょう。しかし現実に高齢者の約80%は、年金だけが収入のすべてだという統計があります。ですから、なおさら受給できる年金は、損しないようにしっかり受け取りたいわけですね。
   
■正確に知りたい年金の知識

・・・そうしたニーズは企業側・労働者側双方にあると思うのですが?

 企業へのコンサルティングに加え、私が力を入れているのがセミナーの開催です。年金についての情報がしっかり伝わっていない、自分の経験だけによる間違った情報が横行している、制度自体がまったく知られていない。企業にとっても、実際に年金を受け取る労働者にとっても、これは大変な問題です。判断材料がほとんどない。
 
・・・セミナーにはどういう方々が集まるのですか?

 セミナーの種類によって異なるのですが、企業の経営者、総務・人事の担当者がもっとも多く、近年とみに増えているのがリタイアを目前にされたサラリーマンや経営者、そのご家族です。住宅地の中にある郵便局が主催する年金セミナーなどには、まだ子育て中であろう若いママさんたちの姿も見られます。年金に興味を持たれる方々の裾野の広がっていくことが、現在の私にとっての一番の喜びです。
 

・・・参加者がもっとも興味を示されるポイントは?

 社会保険料は給与所得者にとって、大きなウェイトを占めています。今年3月までは月々の報酬の 17.35%+ボーナスの1%が天引きされておりました。4月からは13.58%がボーナスからも月々の報酬からも一律に天引きされます。収入に占める割合が大変大きいですから、本当にこれで豊かな老後生活を営めるのか、損をしたりしないのか、参加者が一番興味を示すポイントですね。

・・・Vol.2へ続きます。お楽しみに!

 
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